準硬式野球ってなんだ?プロ野球選手も輩出する狭くて深い準硬式野球の世界
どうも、くろすけです。
皆さんは準硬式野球という競技をご存知でしょうか?
近年、巨人の育成枠で入団した「坂本工宜選手」や
2016年のドラフトで楽天に6位指名された「鶴田圭祐選手」
また、現在広島東洋カープで三軍投手コーチをしている「青木勇人選手」
は皆準硬式野球出身の選手です!
高校野球やプロ野球などで使用されている硬式野球や少年野球や草野球で主に使用されている軟式野球は皆さんもイメージがつきやすいと思います。
ですが、準硬式野球と聞くとはてなマークがたくさん出てくると思います。
では、準硬式野球ってなんなんだ!
そもそもなんで「準」ってつくんだよ!
普通の野球と何かルールが違うの?
このような疑問を準硬式野球経験者の私が、解説していきたいと思います。
準硬式野球は硬式野球と何が違うのか?
基本的なルールは硬式も軟式も準硬式もみんな一緒です。
ズバリ、扱われるボールが違うのです。
硬式野球は甲子園やプロ野球でも使われているように野球と呼ばれるスポーツの の一番スタンダードのボールです。
中身はコルクやゴムの芯に糸が何重にも巻きつけられていて、それを牛革で覆い、縫い合わせて作られています。
http://www.ichiko-sports.co.jp/phone/knowledge.html
軟式ボールは牛革ではなくゴムで作られており、中身は空洞です。
硬式ボールよりやらかくて軽いので、誰でも気軽に扱うことができます。
準硬式ボールですが見た目は軟式ボールとほとんど同じ作りになっていまして、表面はゴムで作られています。
ですが中身が空洞ではなく硬式ボールと同じコルクやゴムが中に入っています!
なので、見た目は軟式、中身は硬式という変則な作りになっているのが準硬式ボールです。
このボールの名称は軟式H号球と呼ばれてまして、ちゃんと野球専門店にも売られています!
別名トップボールとも呼ぶことがあるらしいのですが、H球と言えば、野球専門店のおっちゃんもわかってくれると思います笑
つまり、軟式ボールと硬式ボールの間なので、「準硬式」なんですね。
準硬式ボールの特徴
準硬式ボールは中身が硬式ボールと同じなので、軟式ボールと比べて硬く作られています。
(当たるとめちゃくちゃ痛い)
打球は中身が詰まっていますので、当たると硬式と同じような甲高い音を立てます。(芯で打つと気持ちいい!)
ですが、表面がゴムなので、空気抵抗を受けやすく硬式ボールより飛ばないし、球速が出ないという面もあります。
気になるボールのバウンドなんですが、イメージとしてはソフトボールと同じようなバウンドをします!
ワンバウンド目は普通に跳ねるのですが、ツーバウンド目がまるで生き物のように加速して転がります笑
なので、ゴロ捕球は準硬式ボールが一番難しいと経験者が口を揃えて言います笑
(内野手泣かせ)
使用バット
基本的には高校野球で使われている硬式バットを使用しますが、木製バットを使用しても構いません。
打球が飛ばないので、硬式バットじゃないと中々ホームランは難しいかなという印象です。
どこで準硬式野球が競技されているのか?
大学を中心に体育会の部活として活動していることが多く各地域でリーグも活発に行われています。
関東では、一部の社会人企業が準硬式野球を競技しており、大学生と社会人の大会も開催されていたりもします。
また、大阪の一部の地域では、中学生も部活で準硬式野球を使用しています。
大学準硬式野球のレベル
準硬式野球を競技する人のほとんどが高校野球を経験しており、全国大会常連レベルになると甲子園経験者も数多く在籍しています。
中でも、中央大学の準硬式野球部は名門で知られていて、オールセレクションの全寮制で活動をしています。
ですが、大学の準硬式ならではの面白いこともあって大学によってはサークル活動として準硬式野球を競技することも可能で
なんと!勝ち進めば全国大会にも出場することが可能です!
有名どころだと関西大学には体育会準硬式野球部と関西大学堺キャンパス準硬式野球部という二つチームが存在しており、全くの別組織として活動しています。
他には、大学の医学部生が部活として野球をする場合は準硬式野球部に入ることになるみたいで、○○大学医学部準硬式野球部というのも数多く存在しており、医学部準硬式野球部だけの大会というのも存在します。
最後に
準硬式野球はスポーツの中でも非常にマイナースポーツと認識されております。
しかし、全日本大学野球連盟は、平成27年度加盟校は281校、会員登録数は10356名と、連盟加盟登録数が初めて1万を超えたと発表しています。
近年の野球人気低迷に相反して準硬式野球界は人口が徐々に増えおり、実は非常に熱いスポーツなんです!
大学の準硬式は硬式野球では中々見ることができないような独特な空間、白球を追う青春が詰まっています。(経験者が言う!)
是非とも、全国各地域で春と秋はリーグ戦が開催されていますので、お時間があればふらっと見に行ってみてください!