心療内科に行って転職を決意した話
どうもくろすけです。
大手医療機器メーカーから転職を決意したわけですが、
「転職をしよう!」
と思うようになるまで、僕なりにかなりの葛藤がありました。
世間一般では
「石の上にも三年」
「三年やって一人前」
「新卒から3年以内の転職は不利」
などと、何かと三年の呪縛に悩まされていました。
さらに僕の会社は典型的なブラック企業で、心が蝕まれる日々です。
- 月残業は100時間を超え(みなし残業)
- トップダウンの押さえつけるような指導
- 慢性的な人手不足
- 教えてもらっていないことばかりを言われる
- ため息と文句が飛び交う社内
僕は大学まで本格的に野球をしていたので、それなりに忍耐力や根性というのはあると思っていました。
また、会社の上司も同じ環境でずっと過ごして耐え抜いてきた人達なので上司には
「俺らの頃はもっと…」や「今辞めても、社会で通用しない」
などと、毎日のように言われ続けていました。
そうは言っても仕事は辛いので、
「なんで僕はこんなに苦しんでいるんだ、僕が弱いだけなんじゃないだろうか?」
「自分が悪いんだ、もっと頑張らなきゃ」
と自分に言い聞かせておりました。
しかし、僕の心とは別に身体は正直に拒否反応を起こしていました。
- 食欲不振
- 睡眠不足
- 動悸、息切れ
- 心拍数増加
当初より体重は3キロ痩せ、寝ようとしても寝れない身体になってました。
また、毎日のように浴びる罵声や高圧的な指導から声が思うように出なくなりました。
最初は誰よりも早く会社に行き、仕事をしようと意気込んでいましたが、
次第に「会社に行きたくない」
という感情が強すぎて、ギリギリまで出社できないようになりました。
ここから
「僕はうつ病なんじゃないだろうか?」
「うつ病だったら会社を休めるかもしれない!」
という理由から僕は心療内科に行くのでした。
心療内科に行く
心療内科で、ここまで書いてきたような自分の考えや身体症状をヒアリングしてもらいながら話をしました。
心療内科の先生は優しく僕の話を聞いてくれて楽な気持ちで話をすることができました。
結論から言うと僕は症状としてはまだ軽いほうだと言われました。
しかし、先生の衝撃の一言を言われます。
「君みたいなタイプは最悪のシナリオを迎えてしまう可能性が高い」
ここで言う最悪のシナリオとは
「死」であったり「犯罪」であったり人として狂ってしまうようなことを言うようです。
僕は真面目な性格らしく、どんなに環境が悪くてもまず、自分を戒める傾向があるようでした。
たしかに子供の頃から僕は何かと我慢が多かったり、「こうあるべきだ!」「◯◯してはいけない!」
というような教育だったり、考えで過ごしていた気がしました。
これらの傾向を先生は「心理構造」という言葉でわかりやすく僕に説明してくれました。
心の心理構造
人は誰しも心の中に
「親」「成人としての自分」「子供」
が存在するというのです。
「親」
ここでいう「親」とは
「◯◯してはいけない」「こうあるべきだ」
「◯◯しなさい」「辞めるな」「責任感」
というような、自分の中の感情を抑えるストッパーのようなものです。
自分の心の中で、自分のことを叱ってるわけですね。
世間から見た自分や周りの評価を照らし合わせた自分のことを。
「成人としての自分」
成人としての自分とは、感情や世間体を無視した客観的な自分のことです。
ある意味一番冷静な自分であり、的確な判断ができるのは成人としての自分が存在するからとのこと。
「子供」
「子供」とは自由な心。本心ですね。
「◯◯したい」「やりたくない」
のような自分の中の正直な心です。
自由奔放な子供をコントロールするのが親ですので、親と子供のバランスが大事になります。
僕は「親」の意見が強すぎる
僕は先生から言わせれば
「親の意見が強すぎる」
そうです。
自分の中の「こうあるべきだ」「◯◯してはいけない」という感情が子供の感情を押さえつけているのです。
確かに僕は
「三年はやるべき」や「頑張らないといけない」
という固定概念、レッテルに縛られていました。
だからと言って簡単に子供の言うことを聞くというのは難しいものです。
先生は僕に
「少しづつでもいいから自分に素直になる心を持ってあげてほしい」
「君の話を聞いているともう心の中で答えは出てるんじゃないかなと思うよ?」
とおっしゃってくれました。
僕自身、今の環境から「逃げ出したい」「やりたくない」とは思っていました。
ですが、どうしてもその感情を口に出せずにいました。
診断の中で僕はやっと「辞める」という選択肢を本格的に考えることができるようになったのです。
自分に素直になる
終身雇用制度がなくなりつつある世の中で、今の仕事に固執し続ける必要がなくなったとはいえ、会社を辞めるというのは簡単なことではないと思っています。
ですが、僕のように本気で悩んで
「自分が弱いのだろうか」
というような感情になりながら嫌な仕事を続けている人は、自分に素直になって
「辞めてもいいんだよ」
と自分を許してあげてください。
きっと心が軽くなりますから!